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光線治療
光線治療とは
人工の紫外線を照射して行う治療のこと。当院ではUVA、UVB、UVCとある紫外線のうち、「ナローバンドUVB」という中波長紫外線(UVB)の領域にある309~313nmの紫外線を皮膚に照射する治療を行っています。
ナローバンドUVBは乾癬などの皮膚疾患に関して、外用療法や内服療法を続けていてもなかなか改善しないという患者様に適しています。ナローバンドUVBの照射でビタミンDを生成させ、皮膚の免疫力の向上が促され、症状の再発までの期間が長くなったり、外用薬の量が少なくなったり、かゆみが減ったりといった作用が期待できます。複数回照射するため、通院による治療となります。治療による痛みはほとんどありません。
ナローバンドUVBが対応する症状例
尋常性乾癬(かんせん)
赤い発疹が起こり、その上に白いふけのようなものが伴う疾患。ほとんどの場合、症状は長い間続きます。ナローバンドUVBを継続的に照射し、リンパ球の増殖を抑えて、症状の緩和を目指します。
尋常性白斑(はくはん)
皮膚の色が白く抜ける後天性の色素異常症。通常、ステロイド外用による治療が行われますが、それだけでは改善がなかなかみられません。ナローバンドUVBと併用して治療することで、色素の生成を目指します。
アトピー性皮膚炎
アレルギーで起こる慢性湿疹。子どものアトピー性皮膚炎は成長すると自然に良くなるケースは多いと言われますが、大人になっても改善しない方は、ステロイドの外用との併用でナローバンドUVBを照射することで、かゆみなどの症状の緩和を目指します。
ナローバンドUVBのメリット・デメリット
メリット
- 難治性の皮膚疾患である白斑などの治療に有効である
- 従来の紫外線療法と比べると、内服や外用などの前処置をする必要がない
- 従来の紫外線療法と比べると、治療後の遮光の必要がない治療である
- 従来の紫外線療法と比べると、副作用を起こしにくい
- 保険が適用される
デメリット
- 治療を受けられない人がいる
(光線過敏症の方/皮膚がんを経験した方/免疫抑制療法を受けている方/妊娠・授乳中の方) - 日焼けや色素沈着が起こるなどの副作用のリスクがある
治療について詳しく知りたい方は当院にご相談ください。